和歌山県白浜町の日置川地域が持つ資源の魅力を広く伝え、県内外からの来訪誘客の増大、都市部を中心とする販路先の拡大を図り、関係人口の更なる拡大を目指すため、国の補助金を活用した事業を実施しました。

（後藤 / 海外事業推進担当）

プロジェクト概要

壮大な大海原、美しい川、静かな山の豊かな自然に囲まれ、南紀熊野ジオパークの一つに位置する和歌山県日置川地域にて、地域経済の活性化や関係人口の拡大を目的に、観光と環境に焦点を当てたコンテンツ造成やモニターツアーの実施、食の魅力向上を目的とした販路開拓支援を行いました。

• モニターツアーを実施したことで、ターゲットを明確化し、戦略を立て直すことができた。また、日置川地域のどの点が来訪者の魅力に感じるのか理解し、今後注力すべき観光コンテンツを明確にできた。
• 日置川地域で暮らす方々のモチベーションが向上し、地元レジャー系運営会社を中心に様々な体験プログラムの開発や商品化が実現した。

弊社は、本事業の主体である日置川町商工会のアドバイザーとして携わり、観光庁・環境省の補助金を活用した以下２つの事業をサポートいたしました。

来訪誘客増大を目指す、観光の磨き上げ

日置川地域特有の資源である景観や食のほか、地元漁協とコラボレーションする等、地域資源を活かした4つのコンテンツ造成を行い、ツアー商品化に向けた検証を目的にモニターツアーを実施。

実際に弊社スタッフもモニターツアーに参加し、コンテンツの内容・価格設定等のフィードバックを行いました。

【造成したコンテンツ】
①「漁船クルージング」遊覧体験
②ジビエ食材を使用した「漁師のまかない飯ご膳」
③「志原海岸ビーチコーミング＆マリンクラフト作り」
④地元の漁業関係者との連携による「シーカヤック」

町を美しく保ち続けるためのサスティナブルツーリズムの構築

南紀熊野ジオパーク内の志原海岸を舞台に、学術的にも貴重な場所である当地資源を活用して、地域の重要資源を未来へと遺すために必要な保護活動と観光を組み合わせた、参加体験型サスティナブルツーリズム事業を構築。

環境や海洋ごみ問題に詳しい専門家をお招きし、海洋プラスチックごみの問題について学ぶ「環境保全のための地域向けワークショップ」や海岸で貝拾い等をしながらゴミ探し（マイクロプラスチックゴミ等）を行う「海岸のクリーンアップ モニターツアー」を実施し、環境保全活動を取り入れた着地型旅行商品の造成に向けた取り組みも行いました。