マレーシアへの日本酒輸出、多民族国家のローカルフードに寄り添う「SAKE」のチャレンジ
マレーシアへの日本酒輸出事業を展開しています。
(中尾 / 海外事業推進担当)
プロジェクト概要
世界的な日本の食文化への関心の高まりと共に、日本酒の人気も急速に広まっています。マレーシアは、イスラム国家ではありますが、中華系の人々や外国人はアルコールの飲酒が可能です。近年、日本酒の需要も着実に伸び続けており、コムブレインズは、長い歴史と高い技術力を持つ地方の酒蔵、マレーシアのディストリビューターと協業し、同国への日本酒輸出事業を展開しています。
成果
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- レストランやホテルのキーパーソンを対象とした日本酒試飲販売会を開催
- 業界キーパーソンを招待したペアリングディナーの実施により、現地食文化にマッチした日本酒を提案
- マレーシア都市部にある富裕層の顧客が多いレストランやホテルとの取引を中心とした販売展開
- 現地ディストリビューターの蔵元訪問を実施
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事業内容
日本には、美味しい地酒がたくさんあります。酒蔵の多くは小規模経営であり、ほとんどの日本酒は国内向けに出荷されています。一方では、世界で挑戦する方法を模索している蔵元も存在します。
弊社では、そんな世界進出を希望する蔵元をサポートしています。輸出通関書類、規制事項やラベル作成、ブッキング等の実務だけでなく、日本酒の「本物の味」をお届けすることは、日本食文化の伝道師的な役割の一部を担います。
これらを実現する上で、同じ方向を見てくれる現地パートナーは不可欠です。協業するディストリビューターは、蔵元の思いや商品について真摯に学び、価値を理解し、一緒にマレーシア市場で育てようという情熱を持つ企業です。
「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録され、世界規模の和食ブームで「SAKE」は普通に通じる身近な存在になっています。英語ではRice Wine(米のワイン)とも訳されますが、ワインのように食事と一緒に楽しむシーンが世界各地で増えています。日本酒の伸びしろは大きいのです。
マレーシア市場において、ペアリングは注力している取り組みのひとつです。毎日生活の中で、現地の人々が食べるものとマッチした日本酒の提案です。弊社パートナーの日本酒ソムリエが企画し、業界のキーパーソンを招いたペアリングディナーも実施しています。
弊社では、現地パートナーの蔵元訪問を実施し、地域の風土や食文化、製造工程、技術、作り出される個性の背景など顔と顔を合わせて理解を深める機会もサポートしています。
変化する時代の中で、日本酒の輸出を通して、地方の活性化、世界へ日本の食文化の可能性を広げていくお手伝いをする。それが我々のミッションです。今後、日本酒以外の酒類も視野に入れています。共感いただける蔵元の皆様、どうぞお気軽にお問合せください。